IIJ GIOクラウドとさくらVPSでUnixBenchの実行しました。
ApacheBenchでさくらVPSがすぐれていた結果をある程度は裏付けるものになりました。
◆IIJ GIOクラウドV10/V160/さくらVPS 2Gの比較結果
◆考察
上記の結果で 青がベスト値、赤がワースト値です。
IIJ GIOクラウドについては、1ICU(よくわからない独自の単位)のV10、16ICUのV160が実際にはそれぞれ2コア、8コアとして認識(CPUはXeon L5630)されています。(キャプチャの①)
ちなみにさくらVPS 2GのCPUはXeon E5645です。
また、OSは /etc/redhat-release により、IIJ GIOクラウドは「CentOS5.8」、さくらVPSは「CentOS6.3」でした。ともに64ビット版です。
このOSの違いが、パフォーマンス差異に影響している場合がありそうなので、余裕があればIIJ GIOをCentOS6.xにして試そうと思います。
さて、単純に1CPU実行だと圧倒的にさくらVPSが優位(②③④)で、CPU数(コア数)に応じた測定では処理によって、V160が上回る結果も出ています。V10は言及する意味なし。
CPU性能×数に依存しそうな演算は、1CPU結果をV160は8倍、さくらは3倍することから逆転(②に対して⑤)している。
ファイルフォーマット or OSバージョンの違い!?
ディスクIOはCPUに左右されず、さくらVPS(③と⑥)が圧勝。ファイルシステムを調べたところIIJ GIOはext3、さくらはext4でした。この辺りほとんど知識が無いのだけれど、ext4のが圧倒的に早いという情報もあるし、あまり変わらないという情報もあるし、ディスクIOは純粋にHDD性能の差もあり得るし、さてどうなんでしょう。
残るパイプ処理やプロセス生成、シェル実行、システムコールは、ほぼCPU数に比例して、引き分けみたいな結果(④と⑦)になっています。
総じてさくらVPSで決定
V160はレジスタ演算で唯一2倍近く高いパフォーマンスを発揮したのみで、その他は勝ったといっても僅差です。
価格(月額)だけの比較だとV160はさくらVPS 2Gの22倍以上なので、コストパフォーマンスを議論するまでもないようです。
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