じわじわと、Niche Patchを利用していただける機会が増え、張り合いが出てきました。
また、手前味噌ですが、われながらWordPressをCMSとして利用するときには、欠かせない「スキマ」プラグインになってきました。
今回は、開発環境を一目で識別するラベルをブラウザ最上部に固定することで、スクロールしても問題ない機能アップをしました。(図を参照)
jQueryのおかげで苦手なCSS操作にも、心理的なハードルが下がります。
その他、前バージョンで対応したダッシュボードシンプル化機能のユーザ権限(グループ)対応について、「管理者」の場合には「ツール」「設定」を消せない仕様に変更しました。(Niche Patchを無効化しないと設定変更できなくなってしまいますので)
それと、(リンク)ファイルサイズ表示機能は、JSONで流用元ソースが指定したサーバでContent Lengthを取得していましたが、自前で処理するように対応しています。
使い方
- niche-patch.0.85.zipをダウンロード
※最新版はhttp://typista.it-creates.com/wp-content/uploads/niche-patch.zip - プラグインディレクトリに解凍
- ダッシュボードからアクティベート
- ONにしたい機能は「ダッシュボード」→「設定」→「Niche Patch Plugin」から。
その他、バージョン非表示機能、投稿&ページの作成画面で、一番下に「スラッグ」を表示する機能、投稿タイムスタンプのチェック機能、カテゴリー未選択 or 未分類のチェック機能などを追加することができます。
制限事項
- 動作検証は最新WordPress2.8.4と2.7.1です。(2009/08/10リリースのXAMPP for Windows version 1.7.2上でも問題なく動作しますが、デフォルトから設定変更が必要なので、改めてブログに書きとめます。)
- シンプル化のためのオプション値を大幅に見直した都合により、v.0.82以前との当該オプションは互換性がありません。
- シンプル化の設定一覧(テーブル)に1行単位に色を変えるスタイルを適用していますが、IEは正しく表示されません。
- シンプル化の設定一覧ラベル(権限グループ名)が日本語表示されない場合があります。(日本語表示されているWP2.8.4環境で、Role Managerを無効化&削除しましたが、問題なく日本語表示されていますので、切り分けに至っていません。)
- v.0.80でホスト名の識別により「LOCAL SERVER」として認識する仕様を追加しました。←特に制限事項でもないので記述削除します。
- ご利用のWebサーバ(Apache)がCGIモードの場合は、ログイン画面へのHTTP Digest認証は機能しません。
- 以前から気長にリファクタリングを想定中ですが、オプション値のバリデーションがほとんど実装されていませんので、ご了承ください。
- まだ実装は不十分ですが、Niche PatchはJavaScriptがONの状態でのみ正しく動作します。OFFの場合はサイトトップにリダイレクト処理しています。(今後はリダイレクト先を指定可能なように対応予定)
- バージョン(v.0.58)のメインとなるCMS運用のためのシンプル化機能は、オプションがONであると同時に、便宜上「ユーザ作成権限」が無い(つまり管理者でない)場合に動作します。※細かい機能ごとのオプション設定は要望があれば検討します。v.0.84でグループ権限ごとに設定できるように対応しました。
- wp_list_pages()で実際に表示されるページ一覧は、menu_order(=ページ順序)の次にpost_title(=ページタイトル)の文字コード順のようですので、同じmenu_orderの場合、並び順のパっと見では順番操作できていないように勘違いしやすいので注意してください。(順番操作ボタンを+/-ではなく↑/↓のように1件ずつ確実に入れ替えていく処理も考えましたが、post_statusとの関連でダッシュボードのページ管理一覧を表示しているモードによって隠れているページとの順序性をどうするかという点で仕様を詰め切れそうにないので見送りました。)
- 投稿タイムスタンプのチェックは、ページの場合に動作しません。(今後調査します)
- 「保存」「公開」ボタンのonclickイベントを利用していますが、他プラグインとの競合は未検証です。(こちらも追って、調査していきます)
改修履歴
[v.0.85]2009.08.26
- 開発環境を識別するラベルをブラウザ最上部に固定するように変更しました。
- シンプル化設定テーブルで、「管理者」(Administrators)グループは「ツール」「設定」を消せない仕様に変更しました。(Niche Patchを無効化しないと設定変更できなくなってしまいますので)
- (リンク)ファイルサイズのJSON取得先サーバを自前に変更しました。
[v.0.84]2009.08.15
- シンプル化設定テーブルの色分け用CSSの衝突不具合回避
[v.0.83]2009.08.14
- ファイルサイズ出力機能のIE不具合対応
- ダッシュボードシンプル化の詳細オプション対応
[v.0.82]2009.06.18
- たびたびの検証不足でファイルサイズ出力機能を動作させるためのjQuery読み込みが抜けていました。
(正確にはv.0.80でソースリファクタリングしたときの弊害)
[v.0.81]2009.06.17
- 検証不足で不必要な箇所にmetaタグ出力があったため改修
(XTHML ValidなWordPressを汚さないように・・・)
[v.0.80]2009.06.17
- 開発環境判定でホスト名設定な機能を追加
- リンクファイルの形式に合わせたアイコン表示機能を追加
- リンクファイルのファイルサイズを表示する機能を追加
- 開発環境判定ONかつ開発環境動作の場合に、投稿ページで「カテゴリ追加」が動作しない不具合の改修
- window.onloadハンドラからリスナー方式に変更
[v.0.70]2009.02.07
- 開発環境判定機能をリリース
[v.0.60]2009.02.04
- ログイン画面へのHTTP Digest認証機能をリリース
- v.0.58リリースのCMSシンプル化機能で、権限グループによっては、意図せずダッシュボードメニューの「設定」が表示されてしまっていたので、非表示の対応
[v.0.59]2009.01.28
- CMS運用のための+1のシンプル機能リリース
- サーバ(PHPバージョン or 設定?)によってはCMSシンプル化機能が動作しなかった不具合(strposの問題?)の修正
[v.0.58]2009.01.27
- CMS運用のための13のシンプル機能リリース
- ページの場合に「カテゴリチェック無し」 or 「未選択のみ」が不正に動作していた不具合の修正※Page Category Plus(v.2.2で検証)を利用している場合に、当該オプションがONであれば正しく動作します。
[v.0.51]2009.01.15
- WordPress2.7不具合対応(投稿タイムスタンプチェックとカテゴリチェック)
[v.0.50]2009.01.10
- ページの表示順操作の対応
- テーマディレクトリを隠蔽するためにindex.html生成機能追加
今後の対応
開発環境の識別条件をもうすこしフレキシブルに設定可能にするよう考えています。また、「LOCAL SERVER」の表示はブラウザをスクロールすると消えてしまうので、今後対応予定です。対応しました!
ログイン画面へのHTTP Digest認証機能のIDとパスワードは複数指定可能なようにしたい。
また、保存パスワードは可能ならばハッシュ化してDB保存しておきたい。
HTTP認証ID、パスワードのリマンド機能の要不要、その実装方法なども検討予定です。
なお、v0.60からNiche Pacheのオプション値を”false”(文字列)から、false(真偽値)に変更しています。
これは”false”(文字列)のままだと、テキスト指定のオプション値がNULLの場合に”false”(文字列)になってしまう歪な現象を避けるための対処です。
ソースレビューだけですが、JavaScriptソースを除いて、オプション値が”false”(文字列)かの判定は過去バージョンでは存在しないため、影響は出ないはずですが、もし過去バージョンですでに運用されている場合は、大変お手数をおかけしますが充分にテスト実施のうえ、バージョンアップしてください。
さらに本来は”true”(文字列)も、true(真偽値)に変更すべきですが、現状では大勢に影響はないものと判断(むしろ変更したことによるソース修正&検証の影響が大きい)し、片手落ち感が残りますが、既存のままとしています。
プラグインの配布方法、とくにバージョンアップ時の通知方法を調べる。
その他、思いつきでニッチにふさわしいパッチがあれば、プラグイン実装していく。
日本語決め打ちではなく、多国語対応方法も気長に調べていきたい。
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