近い将来統合されるようですが、WordPressのマルチユーザ版であるWordPress MUを例によってローカルXAMPP環境を使い、ポータルサイトの勘所を見極めています。
そこで触り程度ですが、すでにNichePatchで実装しているユーザ登録時等に送信されるメールの差出人を変更する機能について、MU対応(ドメインに独自変数使用可能)を試みました。(しばらくはβ版の域を出ないかも知れませんが・・・)
しばらく断続的にMU関連の記事も書くことになると思います。メルマガの代用として使えそうなPostNotificationプラグイン(v.1.2.34)も何箇所かバグフィックスしているので、など。
その他、タグクラウド出力順を任意に制御できる機能(ただしSimpleTags等のタグクラウドを独自出力しているプラグインでは機能しません)も、実際にCMSとして手がけたサイトでの必要性もあって、地味に追加しました。
さらに地味に、pluginsディレクトリ、themesディレクトリを隠蔽するためのindex.html出力も、WordPress2.8以降は不要なので、そこを考慮したオプション選択のdisable対応もしています。
使い方
- niche-patch.0.87.zipをダウンロード
※最新版はhttp://typista.it-creates.com/wp-content/uploads/niche-patch.zip - プラグインディレクトリに解凍
- ダッシュボードからアクティベート
- ONにしたい機能は「ダッシュボード」→「設定」→「Niche Patch Plugin」から。
その他、バージョン非表示機能、投稿&ページの作成画面で、一番下に「スラッグ」を表示する機能、投稿タイムスタンプのチェック機能、カテゴリー未選択 or 未分類のチェック機能、ダッシュボードログインページにDigest認証を設置する機能、CMSとしてクライアント運用することを想定しWordPressロゴやバージョン等の不要な表示を削除する機能、本番環境でない場合に「テスト環境」であることを高い視認性で通知する機能などなどを追加することができます。
自分で必要と思われる機能を少しずつ追加した結果、NitchPatchは地味に多機能になりつつあるので、このあたりの機能をわかりやすく説明するページを用意したほうが良さそうですね。
制限事項
- 動作検証は最新WordPress2.8.4とWordPressMU2.8.4aです。(2009/08/10リリースのXAMPP for Windows version 1.7.2上でも問題なく動作しますが、デフォルトから設定変更が必要です。←と書きましたが、PHP5.3.?で変更された仕様と追加されたエラーコードの関係で上手く動作しない場合があるようです。)
- WordPressMUでの動作確認はかなり不充分ですので、その点ご了承ください。
- 同MUでのメール送信の際の差出人メールアドレスへのマルチドメインは未検証です。(問題なく動いてくれそうですが・・・)
- Page/Postスラッグのチェック機能は半角英数のみ許可する or 許可しないのオプションです。
- シンプル化のためのオプション値を大幅に見直した都合により、v.0.82以前との当該オプションは互換性がありません。
- シンプル化の設定一覧(テーブル)に1行単位に色を変えるスタイルを適用していますが、IEは正しく表示されません。
- シンプル化の設定一覧ラベル(権限グループ名)が日本語表示されない場合があります。(日本語表示されているWP2.8.4環境で、Role Managerを無効化&削除しましたが、問題なく日本語表示されていますので、切り分けに至っていません。)
- ご利用のWebサーバ(Apache)がCGIモードの場合は、ログイン画面へのHTTP Digest認証は機能しません。
- 以前から気長にリファクタリングを想定中ですが、オプション値のバリデーションがほとんど実装されていませんので、ご了承ください。
- まだ実装は不十分ですが、Niche PatchはJavaScriptがONの状態でのみ正しく動作します。OFFの場合はサイトトップにリダイレクト処理しています。(今後はリダイレクト先を指定可能なように対応予定)
- バージョン(v.0.58)のメインとなるCMS運用のためのシンプル化機能は、オプションがONであると同時に、便宜上「ユーザ作成権限」が無い(つまり管理者でない)場合に動作します。※細かい機能ごとのオプション設定は要望があれば検討します。v.0.84でグループ権限ごとに設定できるように対応しました。
- wp_list_pages()で実際に表示されるページ一覧は、menu_order(=ページ順序)の次にpost_title(=ページタイトル)の文字コード順のようですので、同じmenu_orderの場合、並び順のパっと見では順番操作できていないように勘違いしやすいので注意してください。(順番操作ボタンを+/-ではなく↑/↓のように1件ずつ確実に入れ替えていく処理も考えましたが、post_statusとの関連でダッシュボードのページ管理一覧を表示しているモードによって隠れているページとの順序性をどうするかという点で仕様を詰め切れそうにないので見送りました。)
- 投稿タイムスタンプのチェックは、ページの場合に動作しません。(今後調査します)
- 「保存」「公開」ボタンのonclickイベントを利用していますが、他プラグインとの競合は未検証です。(こちらも追って、調査していきます)
改修履歴
[v.0.87]2009.09.17
- MU対応の一環で、WordPressからメール送信する際の差出人メールアドレスに変数%mydomain%を利用可能にしました。(これにより、MUの各ユーザをサブドメイン運用していた場合に、@以降にサブドメインが適用されます。)
- タグクラウド出力順を任意に制御できる機能を追加しました。この機能はあまり露出しないラグ用スラッグ名でソートする機能のため、「01-tagslug」「02-tagslug」のようにすることで、制御可能です。(01-などはパーマリンク設定によってはURLに露出する場合があります。)
- pluginsディレクトリ、themesディレクトリを隠蔽する機能(v.0.50実装済み)はWordPress2.8以降は不要なのでバージョンチェックにより無効化するように対処しました。
[v.0.86]2009.08.28
- ダッシュボード左上のロゴを任意素材に差し替え可能なように対応しました。
- ページスラッグやポストスラッグ未入力 or 半角英数以外の場合に更新できないチェック機能を追加。
[v.0.85]2009.08.26
- 開発環境を識別するラベルをブラウザ最上部に固定するように変更しました。
- シンプル化設定テーブルで、「管理者」(Administrators)グループは「ツール」「設定」を消せない仕様に変更しました。(Niche Patchを無効化しないと設定変更できなくなってしまいますので)
- (リンク)ファイルサイズのJSON取得先サーバを自前に変更しました。
[v.0.84]2009.08.15
- シンプル化設定テーブルの色分け用CSSの衝突不具合回避
[v.0.83]2009.08.14
- ファイルサイズ出力機能のIE不具合対応
- ダッシュボードシンプル化の詳細オプション対応
[v.0.82]2009.06.18
- たびたびの検証不足でファイルサイズ出力機能を動作させるためのjQuery読み込みが抜けていました。 (正確にはv.0.80でソースリファクタリングしたときの弊害)
[v.0.81]2009.06.17
- 検証不足で不必要な箇所にmetaタグ出力があったため改修 (XTHML ValidなWordPressを汚さないように・・・)
[v.0.80]2009.06.17
- 開発環境判定でホスト名設定な機能を追加
- リンクファイルの形式に合わせたアイコン表示機能を追加
- リンクファイルのファイルサイズを表示する機能を追加
- 開発環境判定ONかつ開発環境動作の場合に、投稿ページで「カテゴリ追加」が動作しない不具合の改修
- window.onloadハンドラからリスナー方式に変更
[v.0.70]2009.02.07
- 開発環境判定機能をリリース
[v.0.60]2009.02.04
- ログイン画面へのHTTP Digest認証機能をリリース
- v.0.58リリースのCMSシンプル化機能で、権限グループによっては、意図せずダッシュボードメニューの「設定」が表示されてしまっていたので、非表示の対応
[v.0.59]2009.01.28
- CMS運用のための+1のシンプル機能リリース
- サーバ(PHPバージョン or 設定?)によってはCMSシンプル化機能が動作しなかった不具合(strposの問題?)の修正
[v.0.58]2009.01.27
- CMS運用のための13のシンプル機能リリース
- ページの場合に「カテゴリチェック無し」 or 「未選択のみ」が不正に動作していた不具合の修正※Page Category Plus(v.2.2で検証)を利用している場合に、当該オプションがONであれば正しく動作します。
[v.0.51]2009.01.15
- WordPress2.7不具合対応(投稿タイムスタンプチェックとカテゴリチェック)
[v.0.50]2009.01.10
- ページの表示順操作の対応
- テーマディレクトリを隠蔽するためにindex.html生成機能追加
今後の対応
開発環境の識別条件をもうすこしフレキシブルに設定可能にするよう考えています。
ログイン画面へのHTTP Digest認証機能のIDとパスワードは複数指定可能なようにしたい。
また、保存パスワードは可能ならばハッシュ化してDB保存しておきたい。
HTTP認証ID、パスワードのリマンド機能の要不要、その実装方法なども検討予定です。
なお、v0.60からNiche Pacheのオプション値を"false"(文字列)から、false(真偽値)に変更しています。
これは"false"(文字列)のままだと、テキスト指定のオプション値がNULLの場合に"false"(文字列)になってしまう歪な現象を避けるための対処です。
ソースレビューだけですが、JavaScriptソースを除いて、オプション値が"false"(文字列)かの判定は過去バージョンでは存在しないため、影響は出ないはずですが、もし過去バージョンですでに運用されている場合は、大変お手数をおかけしますが充分にテスト実施のうえ、バージョンアップしてください。
さらに本来は"true"(文字列)も、true(真偽値)に変更すべきですが、現状では大勢に影響はないものと判断(むしろ変更したことによるソース修正&検証の影響が大きい)し、片手落ち感が残りますが、既存のままとしています。 プラグインの配布方法、とくにバージョンアップ時の通知方法を調べる。
その他、思いつきでニッチにふさわしいパッチがあれば、プラグイン実装していく。 日本語決め打ちではなく、多国語対応方法も気長に調べていきたい。
No comments yet. You should be kind and add one!
By submitting a comment you grant typista a perpetual license to reproduce your words and name/web site in attribution. Inappropriate and irrelevant comments will be removed at an admin’s discretion. Your email is used for verification purposes only, it will never be shared.